由緒
吉野の山あいに鎮座する、水を司る闇龗神(くらおかみのかみ)を祀る古社。社伝では天武天皇の白鳳4年(675年)、「人の声の聞こえない深山に社殿を建てて祀れば、天下のために雨を降らせ、長雨を止めよう」という神託を受けて創建されたと伝える。『延喜式』神名帳の名神大社「丹生川上神社」および二十二社(下八社)の論社で、朝廷は日照りには黒馬、長雨には白馬を奉って祈願した。この馬の奉献が絵馬の起こりになったとも語り伝えられている。明治4年に官幣大社丹生川上神社と定められたが、その後に鎮座地をめぐる議論を経て上社・中社が加わり、現在は三社が並立していずれも神社本庁の別表神社となっている。祭神は大正時代に高龗神から闇龗神へ改められた。