由緒
善福寺公園の上の池に浮かぶ小島に鎮座する井草八幡宮の兼務社で、御祭神は水の神・市杵島姫命。弁財天と習合したことから「弁財天」の通称でも呼ばれる。『善福弁才天略縁記』によれば建久8年(1197)に江の島弁財天を勧請して創建されたと伝わる。文治5年(1189)、奥州征伐に向かう源頼朝がこの地で飲み水を求めて井戸を掘ったところ水の出が遅かったため「遅野井」と名付けたという伝承が残り、以来雨乞いの神として広く信仰を集めた。雨乞いの行事は昭和24年(1949)まで続いたという。社殿のある島へは通常渡ることができず、例大祭の際にのみ臨時の橋が架けられる。