由緒
五色台の一峰である白峰山の麓、「神谷」と呼ばれる谷あいに鎮座する古社。火結命・奥津彦命・奥津姫命を主祭神とし、春日四神を相殿に祀る。弘仁3年(812年)に空海の叔父にあたる阿刀大足が勧請あるいは再興したと伝えられるが、詳しいことは分かっていない。社名は平安時代の『延喜式』神名帳に讃岐国阿野郡の一社として記され、『日本三代実録』にも神階を授けられた記事が見える。本殿は化粧棟木下端の墨書によって建保7年(1219年)の建立と明らかで、建築年代がはっきりした三間社流造としては現存最古の例とされ、昭和30年に国宝に指定された。檜皮葺の屋根、ヤリガンナ仕上げの丸柱、面取りの向拝角柱などに鎌倉時代の建築様式がよく表れている。ほかに重要文化財の木造随身立像二体などを伝える。