由緒
島根県隠岐郡西ノ島町浦郷に鎮座する式内社で、隠岐国の一の宮とされる。主祭神は須勢理姫命で、地元では由良比女大神と称される。社伝では仁明天皇の承和9年(842年)に官社に預かり、延喜式神名帳に由良比売大明神として載るほか、『袖中抄』や『土佐日記』にもその名が見えるという。承和15年および陽成天皇の元慶元年(877年)には丁重な祈祷が行われ、平安時代末期には隠岐国一の宮と定められた。安政2年(1855年)には島前一統の祭りとすることが決議され、明治5年(1872年)10月に郷社に列した。漁業神・海上守護の神として島内の崇敬を集め、家内安全・海幸守護・海上安全・病気平癒などの御神徳で知られる。