由緒
創祀の年代は遠く、詳らかでない。石作神社の祭神・天火明命は石作連の祖神で、この地はかつて石作郷と称し、『延喜式神名帳』の近江国伊香郡46座のなかに石作神社の名が見える。玉作神社も同帳に載る古社で、玉作連の祖とされる玉祖命を祭神とする。付近の水田の中には「石作」と呼ばれる小丘が残り、古来より浄地として犯してはならないと伝えられてきた。石作部・玉作部は上代文化を地方へ伝えた人々とされ、両社がこの地に並び立つことは、伊香郡の上代文化の中心がどこにあったかを示すものだという。中世以降はたびたび戦禍に遭って社運が傾いたが、その都度再建・再興が試みられて今日に至る。明治9年に村社、明治18年に郷社、大正11年には県社へ昇格した。