由緒
石鎚山は四国最高峰であり、古くから山岳信仰(修験道)の聖地として崇められてきた。伝承によれば、飛鳥時代の685年に役小角(役行者)が開山し、のちに寂仙菩薩が石鎚蔵王大権現として篤く信仰して山路を切り開き、現在の中宮成就社にあたる常住社を創立したという。山頂から下山した役行者が「吾が願い成就せり」と拝したことが「成就」の地名の由来と伝わる。祀られる石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)は、家内安全・厄除開運・当病平癒の神として信仰を集めている。明治初年の神仏分離により石鎚神社と定められ、今なお神仏習合の趣を残す山岳信仰の拠点となっている。