由緒
出雲大社は、国づくりの神として知られる大国主大神を祀る。『古事記』『日本書紀』によれば、大国主大神は国土を築いた後、これを天照大御神に譲り、代わりに目に見えない神事の世界を治める大神として壮大な御殿に鎮まったと伝わる。『出雲国風土記』には、この地が「杵築」と呼ばれる由来として、大神を祀るために多くの神々が集まり社殿を築いたことが記されている。古くは本殿の高さが32丈(約96メートル)、のちに16丈(約48メートル)にも及んだと伝えられ、平安時代の文献『口遊』には東大寺大仏殿を上回る規模だったと記されている。平成12年(2000年)の境内発掘調査では、直径約1.35メートルの巨木3本を束ねた柱の根が出土し、伝承の巨大な社殿の存在を裏付けた。現在の御本殿は延享元年(1744年)の造営によるもので、平成25年(2013年)には60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が齋行され、続く附属社殿の修造事業も令和元年(2019年)に完遂した。