由緒
吉野山の最奥、奥千本に鎮座する古社で、金峯山の地主神とされる金山毘古命を祀る。創建の年代は明らかでないが、『延喜式』神名帳に名神大社として載る式内社で、旧社格は郷社。金峯山は黄金を蔵する山とする信仰があり、明治の神仏分離以前は金精明神と呼ばれていた。『栄花物語』には藤原道長が参詣したことが記され、中世以降は修験道の行場として重んじられた。社殿から少し下った場所には、源頼朝の追手から逃れた源義経が身を隠したと伝える義経隠れ塔があり、屋根を蹴破って逃げたという伝承から蹴抜の塔とも呼ばれる。平成16年(2004)にユネスコ世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産の一部となった。