由緒
東京都北区岸町に鎮座し、宇迦之御魂神・宇気母智之神・和久産巣日神を祀る。社伝によれば康平年間(1058〜1065)に征夷大将軍・源頼義から「関東稲荷総司」の称号を受けたとされ、関東の稲荷社を束ねる格式の社として崇敬を集めた。小田原北条氏に次いで徳川将軍家代々の祈願所と定められ、現在の社殿は十一代将軍徳川家斉が新規に寄進したものと伝わる。大晦日に関東各地の狐が近くの榎の下に集まり、身なりを整えてから当社に参詣したという言い伝えが残り、落語「王子の狐」の舞台としても知られる。2月の午の日には火事除けの縁起物を商う凧市が立ち、1月1〜3日と2月の午の日には「額面著色鬼女図」などの絵馬が公開される。