由緒
本殿には道祖神として知られる岐神(ふなとのかみ、船戸神)を祀る。ただしこれは明治維新後の国家神道政策のもとで定められたもので、本来の信仰の核は「ミシャグジ(御社宮司)」であったと伝えられる。境内社には牛頭天王(須佐之男命)とともに阿弥陀如来も祀られており、神仏習合の形が今も残る。社名は「社宮司」「産宮神」など複数の呼び方をされてきた。鎮守の杜に囲まれた境内には樹齢約400年とされる鹿子木(カゴノキ)の巨木があり、幹に開いた穴が女性の象徴になぞらえられて、子授け・夫婦和合から子宝・安産に霊験があるとして信仰を集めるようになった。杓子で願いをすくい上げるという語呂にちなんで神前へ杓子を供える習わしが盛んになり、子宝をすくい上げる意に通じるとして子授け・安産育児の守りとされている。