由緒
社伝によれば白鳳元年(672)4月の創建と伝わる古社で、旧社格は郷社。伝承では、林宿禰弥鹿伎が神通川を船で遡る途中、白髪の老人から対岸の松の木の際の泉が塩水であることを告げられ、その水を煮詰めて塩を得たことから、これを土地の開拓を促す神託と受け止めて社殿を建てたのが起源とされ、鎮座地の「塩」という地名もこれに因むと伝わる。御祭神は彦火火出見命・豊玉姫命・鹽土老翁で、「塩の宮」とも呼ばれ、製塩や塩業との関わりが深い神社として崇敬されてきた。明治期に『延喜式』神名帳の多久比禮志神社に比定されて現社名に改称したが、同社の論社は他にも数社ある。