由緒
久留米市の東、高良山の西麓に鎮座する筑後国の総社で、高良大社の境外末社にあたる。社名の「うましみず」が示すとおり境内には今も清らかな水が湧き、古くから「朝妻の清水」と呼ばれて信仰を集めてきた。天慶7年(944年)の筑後国神名帳に社名が見えることから、遅くとも平安時代中期には成立していたと考えられ、かつては朝妻社とも称された。祀られるのは水を司る水波能売命である。社の周辺には7世紀後半から12世紀後半にかけて営まれた筑後国府跡が広がり、発掘調査では国府から当社へ向かう道路の跡や、湧水を用いた曲水の宴の痕跡が確認されている。国庁の政治と祭祀に深く結びついた場であったことを物語る古社である。