由緒
伏見稲荷大社の創建は、和銅4年(711年)2月初午の日に稲荷山へ大神を祀ったことに始まると伝わる。最古の記録とされる『山城国風土記』逸文によれば、秦伊呂具(はたのいろぐ)が餅を的にして矢を射たところ、餅が白鳥と化して山の峰に飛び去り、そこに稲が生じたという奇瑞が創祀の由来とされる。当時は全国的に五穀の実りが悪かったが、稲荷山に大神を祀って以来「五穀大いに稔り国は富み栄えた」と伝えられる。以後、秦氏の一族である中家が代々禰宜を務め、社の祭祀と管理を担った。延喜8年(908年)には藤原時平によって三個社の御社殿が初めて造営されている。平成23年(2011年)には御鎮座1300年を迎えた。稲荷信仰は五穀豊穣・商売繁昌・家内安全・諸願成就の神として全国に広まり、稲荷神を祀る神社は全国に約3万社を数えるといわれ、伏見稲荷大社はその総本宮とされている。