由緒
大山阿夫利神社は、第10代崇神天皇の御代に創建されたと伝わる、2200年以上の歴史を持つ古社である。大山は雨を呼ぶ山として「あめふり山」とも呼ばれ、古くから雨乞いや五穀豊穣を祈る霊地として篤く信仰されてきた。山頂からは縄文時代の土器も発掘されており、山岳信仰の起源は先史時代にまで遡るとみられる。奈良時代以降は神仏習合の霊山として栄え、平安時代の『延喜式』には「阿夫利神社」の名で国幣の社として記されている。武家の時代には、源頼朝が平家打倒の兵を挙げるにあたり自らの太刀を当社に納めたと伝わり、これが今日に続く「納め太刀」の神事の起源になったとされる。江戸時代には石尊大権現として庶民の信仰を集め、年間20万人ともいわれる参詣者が「大山詣り」に訪れたと記録されている。大正12年(1923年)の関東大震災では大規模な山津波が発生し、その後の大山川整備につながった。昭和に入ると小田急線の開業やケーブルカーの開通、国定公園への指定を経て、現在に続く参詣の姿が整えられていった。