由緒
但馬国一宮で、地元では「いっきゅうさん」とも呼ばれる。祭神は、朝鮮半島から渡来したと伝わる天日槍命と、天日槍がもたらしたとされる八種の宝を祀る伊豆志八前大神で、天日槍と八種の宝は『古事記』『日本書紀』にも記されている。天日槍命は、泥の海だった但馬で円山川河口の瀬戸と津居山の間の岩山を切り開き、濁流を日本海へ流して今の但馬平野を生み出したと伝えられ、治水や産業を興した神として崇敬されてきた。現在の社殿は大正3年(1914)の再建で、三間社流造の本殿、舞殿形式で入母屋造の拝殿、丹塗りの八脚門の神門が並ぶ。国光作の脇差(国指定重要文化財)や条里制の古地図が伝わり、境内北東隅には約600坪の禁足地があって、今も草木を刈ることが許されていない。