由緒
佐久奈度神社は、社伝によれば天智天皇8年(669年)、天智天皇の勅願を受けた中臣金が瀬田川のほとりに祓戸の神々を祀ったことに始まると伝わる。御祭神の瀬織津姫命・速秋津姫命・気吹戸主命・速佐須良姫命は「祓戸四神」と呼ばれ、大祓詞に登場する神々でもあり、罪や穢れを祓い清める神として古くから信仰されてきた。瀬田川の急流があらゆる穢れを押し流す場とされたことから、平安時代には都を守護する「七瀬の祓所」の一つに数えられ、仁寿元年(851年)に名神に列し、延喜式内の名神大社として重んじられた。安土桃山時代から江戸時代にかけては、豊臣家の家臣や膳所藩主からも社領の寄進を受け、「天下の祓所」として崇敬を集めたという。近代には明治9年(1876年)に村社、大正10年(1921年)に県社へ昇格し、昭和39年(1964年)には天ヶ瀬ダムの建設にともない、瀬田川沿いにあった社殿が現在地の高台へと移された。