神武天皇は、古事記・日本書紀で初代の天皇とされる人物です。古事記では神倭伊波礼毘古命、日本書紀では神日本磐余彦天皇と記され、父は鵜葺草葺不合命、母は海神の娘の玉依毘売命と伝わります。幼名を狭野尊といい、宮崎県高原町の狭野が生誕の地と伝えられています。
日向で国を治めたのち、四十五歳で東へ向かい、美々津から船出したと伝わります。兄の五瀬命を失うなどの苦難を経て大和に入り、畝傍山東南の橿原宮で即位したとされます。即位の地とされる場所には明治23年(1890)に橿原神宮が創建されました。宮崎では宮崎神宮が神武天皇を主祭神として祀り、その摂社の皇宮神社は東へ向かうまでの宮居の跡と伝わります。