海外の神社は、成り立ちから大きく二つに分けられます。一つは明治以降、日本の統治下や租借地・委任統治領となった台湾・朝鮮半島・樺太・関東州・南洋群島や、満洲国などに、政府や現地に住む日本人が建てた神社です。朝鮮神宮や台湾神宮のような官幣大社をはじめ数多く建てられましたが、1945年の敗戦後に廃絶しました。朝鮮神宮の跡地は、現在は南山公園になっています。
もう一つは、ハワイや南北アメリカなど日本の統治が及ばない地域で、日系移民の社会で建てられた神社です。ハワイ出雲大社のように、日米開戦で活動を止められ財産を没収されたのち、戦後の法廷闘争を経て社殿を取り戻した神社もあります。このほか近年は、サンマリノ神社のように日本との友好をきっかけに新しく建てられた神社もあり、海外の神社の姿は時代ごとに変わってきました。